マテ(マテ茶)の効果と副作用 長期に飲むと発がん性も

マテ茶 効果 効能

マテ(マテ茶)の概要

マテ茶 概要

マテ Mate、Paraguay tea(英) もちのき科[モチノキ属]

マテの使用部分は葉(マテ茶)。12〜8月にかけて葉を摘んで干し、粉末にして湯に浸して飲みます。

南米のパラグアイ、ブラジルの低緯度地方に分布します。日本ではまれで温室栽培程度です。常緑小高木で、高さは6〜15mです。

モチノキ属(holly)の一種で、赤、黒および黄色の実の小さな房をつける常緑樹であり、中南米にみられます。Ilex種は世界中の温暖な気候の地域でみられます。灌木として生息します。

マテはお茶の代用品として使用される南米の植物です。主に飲料として用いられますが、滋養や体力維持、ダイエットを助けるサプリメントに配合されているものもあります。

カフェインとタンニンを含み、刺激興奮効果があるとされます。心身の疲労感の改善によいとされ、コミッションEでも精神および肉体疲労に対しての使用が承認されています。

その他、利尿や軽いうつなど神経系の症状の効果に対しても予備的データが報告されています。ただし、カフェインを含むため、習慣的摂取や、薬剤などとの併用には注意が必要です。

マテ(マテ茶)の成分

■マテ(マテ茶)の主な成分■
マテの主な成分はカフェイン(caffeine)2%、タンニン8%のほか脂肪、少量の精油などを含みます。独特の香気があります。タンニンの含有量が非常に高く、乾燥したマテ1g中にはタンニン酸117mgが含まれます。

成分として注目されるのはマテイン(mateine)、テオフィリン(theophylline)とテオブロミン(theobromine)の混合物というアルカロイドです。

マテには豊富な鉄、カルシウム、マグネシウム、カリウムが含まれています。また、発癌物質であるベンゾ[a]ピレンが含まれ。その濃度はコーヒーまたは茶よりずっと高いです。マテ茶中には0.22〜1.88%のべンゾ[a]ピレンが含まれます。

また、カフェ酸とクロロゲン酸、アミン、トリゴネリンとコリン、アミノ酸、フラボノイド、ウルソール酸、ビタミンB1、ナイアシン、パントテン酸が含まれると報告されています。

マテ(マテ茶)の効果効能

マテ茶 成分

マテ(マテ茶)の効果効能として報告されているもの一覧を紹介します。

■マテ(マテ茶)の効果効能一覧■
「血圧、心不全、不整脈、造血、健胃、整腸、消化、便秘、緊張、頭痛、神経痛、片頭痛、抑うつ、自律神経、ストレス、二日酔い、尿路感染、尿路結石、リウマチ、皮膚、肥満、体脂肪、解毒、疲労、抗酸化、利尿、心臓神経症」

マテは経口で、低血圧のヒトの血圧上昇におそらく有効であろうとの報告があります。

心不全、不整脈に用いられる、造血効果についての報告があります。

大量に摂取すると下剤になるが、健胃、整腸効果が期待できる、消化液の分泌促進効果、便秘の解消が報告されている等の報告があります。

緊張、頭痛、神経痛、片頭痛、軽いうつ病に用いられる、心臓神経症に用いられる、マテインは自律神経を刺激して、心身を活動的にする、神経の興奮を抑制する効果もあり、ストレスによるイライラや二日酔いにも効果がある等の報告があります。

利尿効果があるとされる、尿路感染、腎臓結石、膀胱結石に用いられる等の報告があります。

リウマチ性の痛みに摂取する、美肌効果についての報告があります。

肥満 ・肥満防止効果が期待できる、タンニンがアミラーゼの効果を阻害、体脂肪を減少させるという報告があります。

南米では主に興奮性の飲料として用いられる、解毒効果があるとされる、精神的及び肉体的疲労の刺激剤として用いる、グリコーゲン産生と疲労回復効果に関する報告があります。

活性酸素を除去するスーパーオキシドジスムタ—ゼ(SOD)活性が高いとされる等の報告があります。

マテ(マテ茶)の副作用・毒性

マテ茶 副作用 毒性

マテ(マテ茶)の副作用・毒性などの危険性は以下の通りです。

■マテ(マテ茶)の副作用・毒性一覧■
カフェインによる好ましくない効果が予想されるので、多量に長期にわたり摂取、子供、授乳中の女性は避けるべきとされています。

カフェインを含むため、拡凝血薬、抗痛風薬、抗生物質、交感神経刺激薬、抗不安薬、アスピリンなどの医薬ロとの併用は避けたほうがよいとされています。

グレープフルーツジュースとの同時摂取は、カフェイン濃度を上げることがあります。

カフェインの影響で症状が悪化する疾病の可能性があります。

近年、日本でもマテ茶として利用されることがありますが、マテの飲用と各種の癌との関連性が示唆されていることから、使用に際しては注意が必要であり、とくに過剰摂取を避ける必要があります。

マテは、上部消化管および呼吸器官の癌のリスク増大と関連するといわれています。

過量、あるいは長期の使用は不可です。

マテ茶の研究・エビデンス(発がんの危険性)

研究 エビデンス

研究①食道癌

いくつかの研究において、マテの摂取と食道癌の関係が示されています。食道の扁平上皮細胞癌患者261例と、入院中の522例の対照患者を対象とした症例比較対照試験において、明確な用量反応関係がありました。

2.5L/日以上飲用している者の相対危険率(RR)は12.2でした。タバコとアルコールの消費量も食道癌と関係があり、互いに相乗効果をもつようでした。

研究②咽頭癌

ロ腔内および咽頭癌の男性(症例108例、対照例286例)を対象に行ったウルグアイでのもう1つの症例比較対照試験で、マテの用量に相関してリスクが増加することが見出されています。マテを多量に消費するとリスクが5倍増加したといいます。

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