ウコンの効果効能、副作用 胃腸や皮膚にも効く?

ウコン 胃腸 皮膚

ウコンの概要

ウコン(ターメリック)

ウコン(ターメリック)

ウコン(ターメリック、英 Turmeric)しょうが科[ウコン属]

ウコンはカレー粉の主成分であり、マスタードにも用いられ、アジア料理のスパイス、バター、チーズの色と香りつけ、料理の色付けに一般的に用いられる植物です。

ウコンは南アジア原産で、インド、中国、インドネシアおよび他の熱帯の国々で広く栽培されています。日本にはすでに平安時代中期に中国から渡来し、江戸時代初期には重要産物として栽培されるようになりました。近年、肝臓保護効果を始めとする健康増進効果が見直され、注目されている食材です。

春ウコンと秋ウコンがあり、生理効果を発揮する生薬として知られるのは春ウコンの根茎で、香辛料(ターメリック)として用いられるのは秋ウコンです。

ウコンの種類

ウコンはしょうが科の植物で、ウコンの名がつくものには春ウコン(Curcumaaromatica)、秋ウコン(Curcumalonm:ターメリック)があり、ムラサキウコン(Curcumazedoaria:ガジュツ)、ジャワウコン(Curcumaxanthorrhiza:クスリウコン)等があります。

使用部位は処理(煮沸、洗浄、天日乾燥)した根茎です。太い根茎と、そこから生える大きく細長い形で長柄の葉をもつ多年草。約1mまでの高さ。ウコンはカリウムと鉄に富んでいるます。

一般用医薬品として胃腸薬に配合されているほか、サプリメント、茶、飲料などにも使用されます。ウコン色素は食品添加物(着色料)として用いられます。

医薬品の例:液キャべコーワ

ウコンの成分

■ウコンの主な成分■
ウコンの主な成分は、精油(5〜7%、うちターメロン(turmerone)とデヒドロターメロンが約50%を占めます)、テルペン、クルクメン、デンプン(24%)、アルブミン(30%)、色素(0.3%、主にクルクミン(curcumin))、カリウム、ビタミンCです。クルクミノイドの1つであるクルクミンはウコンの主要活性成分です。

ウコンの効果効能

ウコン 効果 効能

ウコンの効果効能として報告されているもの一覧を紹介します。

■ウコンの効果効能一覧■

「出血、差し込み、胃、食欲、消化、消化性潰瘍、下痢、疝痛、便秘、月経痛、腹痛、頭痛、子宮筋腫、無月経、腎結核、腎臓、尿路感染、利尿、血尿、糖尿病、肝臓、胆道炎、胆石、カタル性黄疸、胆汁排泄、抗炎症、皮膚疾患、外傷、化膿、打撲、白癬、肺感染症、気管支炎、喘息、抗カビ、抗酸化、抗突然変異、肩こり、がん、大腸がん、皮膚腫瘍、歯痛、血圧、強心、動脈硬化、発熱」

ウコンは差し込みに対して効果がある、強心効果、抗出血効果、血中コレステロール抑制効果があるとされる、クルクミンはラットにおいて抗浮腫効果を示すと報告されている、経口投与で抗脂血症効果がある、試験管内試験で抗凝血効果がある、高血圧、低血圧、動脈硬化に効果がある等の報告があります。

ウコンには健胃効果がある、食欲不振に経口で効果がある、消化機能不全に用いる、民間療法で下痢に効果がある、疝痛の治療に効果がある、中国伝統療法では、他の生薬とともに煎じて鼓腸に効果がある、ポリネシアでは伝統療法で便秘に効果がある、ウコン末は局所効果により胃液分泌を高め、胃粘膜を保護する、抗潰瘍効果がある、胃炎に効果がある等の報告があります。

ウコンは腹痛、胸脇部の痛みに応用する、頭痛に経口で効果がある等の報告があります。

ウコンは通経薬として月経痛に効果があるとされる、子宮筋腫に用いられる、無月経に用いられる、中国伝統療法では、他の生薬とともに煎じて月経困難に用いる、月経不順に効果がある等の報告があります。

ウコンは糖尿病に他のハーブとあわせて使用する、肝臓における脂質過酸化を抑制する効果がある等の報告があります。

ウコンには利尿効果がある、血尿に効果がある、腎結核に効果がある、民間療法で腎炎・膀胱炎に効果がある等の報告があります。

肝臓炎、胆道炎、胆石症、カタル性黄疸などにウコンを摂取する、胆のう運動促進効果と明らかな抗炎症効果が示唆されている、クルクミンの胆汁排泄促進活性は実験的に多数立証されている、肝臓の解毒機能促進効果が明らかにされている、麻酔イヌにウコンを投与し利胆効果を調べたところ胆汁排出増加が見られたがその効果は弱いものであった、肝機能不全には他のハーブとあわせて使用する等の報告があります。

ウコンは皮膚疾患に用いる、外用薬として外傷、白癬、打撲、皮膚炎、化膿部位に用いられている、中国伝統療法で、他の生薬とともに煎じて打撲傷、外傷に効果がある、中国伝統療法で、潰瘍やタムシの痛みやかゆみを軽減するために湿布薬として用いる等の報告があります。

ウコンのクルクマ油部分はラットにおいて抗炎症効果、抗関節炎効果を有することが証明されています。

ウコンは民間療法で気管支炎に効果がある、ポリネシア伝統療法では根を喘息に用いる等の報告があります。

ウコンは試験管内試験で抗菌、抗カビ効果がある、肺感染症に経口で効果がある等の報告があります。

ウコンは大腸がんに用いられている、民間療法で抗がんを期待して用いられる、エキスがチャイニーズハムスターのリンパ腺腫細胞に対する抗がん効果を有する、クルクミンは局所適用により皮膚腫瘍抑制効果がある等の報告があります。

中国伝統療法では、他の生薬とともにウコンを煎じて歯痛に効果があるとの報告があります。

ウコンは肩こりに効果があるとされる、発熱に経口で用いられる、民間療法もある、エキスは抗酸化、抗突然変異効果がある等の報告もあります。

ウコンの副作用・毒性

ウコン 副作用 毒性

ウコンの副作用・毒性などの危険性は以下の通りです。

■ウコンの副作用・毒性一覧■
ウコンは妊娠中に使用しないこととされますが、食物中に通常含まれる量であれば副作用の心配は少なく、安全です。

ウコンを調味料として用いるのであれば、妊娠・授乳中でもほぼ安全です。過剰摂取は、月経出血(menstrualflow)と子宮を刺激するので注意が必要です。

ウコンを過剰摂取また長期間摂取すると、消化管障害あるいは消化管の不調の副作用が起こることがあります。

ウコンによると思われる肝障害が報告されています。1996年以降、ウコンを成分とする健康食品との因果関係が疑われる肝障害の発症が数例報告されています。

ウコンは胆汁管障害または胆石には使用してはならない、胃潰瘍または胃酸過多には使用してはならないといわれています。

ウコンは胆道閉鎖症の人には禁忌。胆石の人は医師に相談してからのみ処方可です。

クマリンを含むハーブや血小板凝集に効果するハーブとともにウコンを摂取すると、理論的には出血傾向が高まることがあります。理論的には血小板凝集阻害薬の効果、副作用を増加させることがあります。
とくに、アキウコンの製品には鉄を豊富に含むものがあるため、C型肝炎(肝臓に過剰な鉄の蓄積をみることがあり、鉄制限食や瀉血療法が行われることがある)の患者は使用についての注意が必要です。

研究・エビデンス

ウコン 疥癖

研究①ウコンと疥癖

疥癖患者824例にニームとウコンを4:1で調製したクリームを塗布し、その効果を調べました。体をよく洗った後に、調製クリームを全身につけて乾かし、この治療を毎日繰り返しました。患者は治るまで、あるいは15日間のどちらか短いほうの治療を受けました。その結果、患者の97%は15日以内に治癒しました。有害事象・副作用は報告されませんでした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする