サメ軟骨の効果効能、副作用 抗がん作用は期待できる?

サメ軟骨 抗がん作用

サメ軟骨の概要

アブラツノザメ

アブラツノザメ

サメ軟骨(英 Shark Cartilage)やフカヒレは、主にアブラツノザメ(英名Spiny Dogfish Shark)の軟骨組織です。

サメは、がんを発症しないことと、サメの軟骨は人においてもがんを防ぐのではないかということが報告された出版物が登場して以来、注目されはじめました。その後の研究で、サメにも腎臓がん、リンパ腫、軟骨腫が発見されましましたが、サメナンコツがある程度の抗がん効果をもつ可能性を示す説もいまだにあります。

サメには骨がなく、代わりに軟骨のみが存在します。サメは軟骨魚類に分類され、歯以外の骨格はすべて軟骨からなります。アブラツノサメは、体は細長く、灰褐色で、背面には白色点が散在します。

全長1.5m前後の小型のサメで、日本では東北地方や北海道に多く見られ、全世界の寒流域に広く分布します。底引き網や延縄などで多量に漁獲され、干物、くん製、練製品などの原料となる。肝臓から油もとります。

サメ軟骨の成分

■サメ軟骨・フカヒレの主な成分■

40%がタンパク質で、5-20%のグリコサミノグリカン(glycosaminoglyca、他にカルシウム塩を含みます。コンドロイチンなど(サメ由来は硫酸コンドロイチンchondroitin sulfateD)。またアブラツノサメの胃や肝臓からはスクアラミン(squalamine)が発見されています。これはいわゆるサメ軟骨とは区別されます。

サメ軟骨の効果効能

サメ軟骨 効果 効能

サメ軟骨の効果効能として報告されているもの一覧を紹介します。

■サメ軟骨の効果効能一覧■

「腸炎、関節炎、外傷の治癒、網膜症、がん、カポジ肉腫」

サメ軟骨が腸炎に効果があるとの報告があります。

サメ軟骨が関節炎に経口または外用で用いられている、外傷の治癒に効果がある等の報告があります。

サメ軟骨は糖尿病由来の網膜症に用いられている、スクアラミンは降圧薬のカプトプリルと併用で、経口で血管新生阻害による糖尿病由来の網膜症の治療効果が研究されている等の報告があります。

サメ軟骨はがんの治療には外用(坐剤)でも用いられている、急性のカポジ肉腫に用いられる、がんが成長するときにあらわれる新生血管の形成を阻害する、スクアラミンを用いた薬剤を用いた小児固形がんの治療に対する効果が期待されている等の報告があります。

サメ軟骨は脈管形成をおそらく抑制し、固形がんの増殖に必要な血管新生を防ぐ可能性があることを理論づけている研究者が存在します。

サメ軟骨の抗癌作用として想定されるメカニズムには、抗血管新生作用、メタロプロテアーゼ(癌細胞が組織に浸潤する際に働く酵素)の阻害、マクロファージおよび他の細胞傷害性細胞の刺激作用などがあります。

サメ軟骨の抗血管新生作用を示す部分には、ヒトの皮膚刺激に対して抗炎症作用を示すことが見出されています。この作用が乾癖に有効であろうと示唆しています。

コンドロイチン硫酸は軟骨に含まれる最も効果の強いグリコサミノグリカンで、関節炎、変形性関節炎に対して有益な効果を有するとの報告があります。

サメ軟骨の副作用・毒性

サメ軟骨 副作用 毒性

サメ軟骨の副作用・毒性などの危険性は以下の通りです。

■サメ軟骨の副作用・毒性一覧■
サメ軟骨は適切に短期間用いるならばおそらく安全と考えられています。20週連続まで安全という結果もあります。

サメ軟骨経口摂取の副作用としては、味によるロ中の不快感、吐き気、嘔吐、消化不良、便秘、低血圧、めまい、高血糖、高カルシウム血症、意識変容、運動カの減退、意気消沈、虚弱、疲れが知られています。

また、急性肝炎の症状である微熱、黄疸、眼球黄変などの副作用、右上腹部圧痛の原因となることがあります。

サメ軟骨により高カルシウム血症になることがあり、カルシウム剤の併用摂取はこれを増強させるおそれがあります。また、サメ軟骨は高カルシウム血症患者には禁忌です。

研究・エビデンス

研究 エビデンス

研究①がん予防

進行がんあるいは治療中のがんについて、サメ軟骨は効果がなかったとの報告もあります。
83名の乳がん、大腸がん患者で二重盲検ランダム化比較試験を実施した結果、サメ軟骨とプラセボの有意差は認められなかったとのことでした。

研究②副作用

60例を対象にしたの報告では、発現した副作用20例のうち14例が胃腸症状(悪心、嘔吐、便秘)でした。味覚異常(味を悪く感じる)と消化不良は、軟骨を摂取している症例に一般的に認められました。疲労感、悪心、発熱、めまい、および高カルシウム血症がまれに認められました。

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